臨床検査技師の国家試験に落ちた私が、将来が不安なあなたへアドバイスします
お疲れ様です。
けーさんと申します。
このブログにたどり着いたあなたの悩みを当てましょう。ズバリ、
臨床検査技師の国家試験を受けたけど、合格しているか不安。
ですよね?
もしくは、もうやっちまったってわかってる人ですね。
ええ、よくわかります。
なぜなら、私は実際に臨床検査技師の国家試験に落ちた人間だからです。
格好よく言えば先駆者です。
国試不合格の先駆者。
言葉に勢いはありますが、失敗の先輩ってことですからね。いわゆるしくじり先生です。
さて今回は、国家試験に落ちたかもしれないあなたに、先駆者の私がその後どういう生活を経て、現在に至るかをご説明したいと思います。
いつか誰かの役に立てば幸いです。
…ちなみに先に結論を述べておきますが、国家試験に落ちても、どうってことないよ。
私自身、当時は不安だったし心細かったし肩身が狭かった。
何のために大学通ってたのかとか、親に申し訳ないとか人並みなことも毎日考えてた。
けど今私は臨床検査技師として仕事しているし、学生時代の友達ともいまだに連絡しあっている。
それなりに恋愛なんかもしている。
周りの人よりちょっと遠回りしただけなんだと思ってます。
・私という人間
まずは私について簡単に説明を。
・埼玉住まいの28歳(♂)
・メガネ
・野球で有名な高校に在学中、将来が安定してそうな医療職に目をつける。
・まあまあ成績がよかったことが幸いし、地元の医療系大学に合格、臨床検査技師を目指すことに。
・大学生活の自由さにのまれ、知能がサル並に。
・人当たりのよさだけを頼りに、卒業研究も何とか乗り切る。知能はサル。
・国家試験も「なんとかなるやろ」精神で受験、見事不合格。
・自責の念に押しつぶされるも、何とか奮起。翌年の国家試験で見事返り咲く。
・現在は臨床検査技師として小さなクリニックで勤務中。←今ここ
こんな感じです。
我ながらよくもまあ合格できたもんだなと思います。
・国試に落ちた私
タイトルのとおり、私は臨床検査技師の国家試験に落ちました。
落ちたときのショックといったらそれはもう。計り知れないです。
ショkkkkkkkkkkkック!!!!!!!!!!
くらいショックでした。マジ。
そのときの気分もそのうち文章にまとめてみようかなーなんて思っとります。
今回は省略。
実際の合否がわかるのは確か国家試験から1ヵ月後とかです。
お家に通知の紙が来ます。
その前に学校の先生が作ってくれた模範解答で答え合わせして、200点中120点を超えていれば晴れて臨床検査技師!
やったね!!
さてやってない私はというと、自己採点で117点という絶妙な点数をたたき出したおかげで、お先真っ暗。
俺の晴れはどこへ?
そして明らかに合格してないのに、就職活動なんて出来るわけも無く。
卒業式もみんなの晴れ姿がまぶしすぎて、とても一緒に笑いあうことなんて出来ませんでした。
雨が降ればいいのにとか本気で思ってた。
スマンみんな。
・落ち込みまくった私
当然のように国試に落ちた私は、これまた当然のようにやることも無く、軽い引きこもりとなった。
(海外では引きこもりのことを”ヒキ”っていうんだってさ。)
実家の部屋で毎日テレビを垂れ流し、Youtubeのゲーム実況を見ながらお菓子とジュースを飲んですごす日々。
大学時代は、そんな生活できたら楽なんだろうなーとか考えてたっけ。
まさか本当にニートになるなんて、夢にも思ってなかったよね。
夢が現実になるなら、もっとほかの事を願っておけばよかった。
不思議なもので、国家試験に落ちた当初に感じていた両親への深い謝罪の念は、日ごとに薄れていった。
というのも私の両親は共働きで、日中は家にいないことが多かった。
そのためか、四六時中部屋に引きこもっていた私を気にかけこそすれ、疎ましく思ったりはしていなかったそうだ。(後日談)
だが当時の私には、両親に対する負い目すら、小さなものに感じていた。
漠然と考えていた、「臨床検査技師として働く」という未来が閉ざされてしまった。
周りはみんな滞りなく人生を歩んでいる。
私は取り残されてしまった。
これからどうすればいい?
だれも教えてくれない。
大学は卒業してしまった。
道を示してくれる先生もいない。
志を同じくしていた同期はみな先に行ってしまった。
私もそこに行きたい。
一緒に連れて行ってくれ。
寝る前に涙が出るほど後悔しては、寝汗で起きる毎日。
だんだんと私は疲弊していった。
国家試験に落ちてから実に2ヶ月間、コンビニ以外にはどこにも出かけなかった。
・TENKI ー転機ー
人生、何が起こるかわからない。
私のように勉強不足で国試に落ちるやつもいれば、直感で受かったやつもいるかもしれない。
私は、人生の転機というやつは漫画のように劇的に現れるものだと思っていた。
しかし主人公でもなんでもない私には、とても身近な人物から、みかんでも渡されたかのように転機はもたらされた
ある日の食事時、母親からこう言われた。
「もう一度、国家試験を受けるつもりなの?」
一瞬、言葉がでなくなった。
国家試験に落ちて落ち込んでる私になんてことを言うんだ、なんてことに衝撃を受けたわけじゃない。
目先のことしか考えていない私と違って、母親はもう「来年」のことを考えている。
「頑張れ」なんていう上辺だけの言葉は1つも言わず、まっすぐ次を見据えている。
ああ、そうか。
両親とは、育ての親であると同時に、人生の先輩でもあるのだ。
私のような挫折なんて、幾度も味わったことがあるのだろう。
私からすれば交通事故にでもあったかのように感じていた出来事も、この人たちから見たらちょっと転んだくらいのことでしかないのだ。
なにせ当時はまだ22歳。
親の半分もいきていなかった。
どんなことだってやり直せるし、挑戦できる。
なんだったら違う職業にだって就ける。
自分には、まだまだ無限の可能性がある。
私にとっては、母親の何気ない一言が転機となったのだ。
すべてをあきらめるのは、まだ早い!!
そう考えられるようになった私に、1つ試してみたいことができた。
Q.果たして本当に、違う職業でもやっていけるのだろうか?
突拍子もないが、毎日暇していた私は本当に思いつきでこの疑問に向き合うことをきめた。
いや、決めてしまった。
今となってはいい経験だと思えるが、やはり退屈な毎日で感覚が麻痺していたのだろう。
ひょんな思い付きから、私は地獄を見ることとなる。
・地獄についても、これまた長くなるので省略。
・結局は自分次第
Q.あなたは将来、何になりたいですか?
もしこの問いに、瞬間的に「臨床検査技師」という言葉が浮かばなかったのなら、あなたは臨床検査技師には向いていないかもしれません。
なぜなら、私自身が心の底から「臨床検査技師になりたい!」と思っていたわけではないからです。
(こんな考え方をしているから国試に落ちたんでしょうね笑)
私の通っていた高校は、いわゆる進学校でした。
朝から晩まで勉強。
他のクラスが部活にいそしんでいるのを横目に勉強勉強。
みんなが遊んでいるのも知らずに勉強勉強勉強。
そんな私にとって、大学受験なんて「自分の勉強の成果を示すチャンス」でしかなかったんです。
合格発表のとき、自分の番号があったのは本当にうれしかった。
やってきたことが報われたと、心の底から喜びました。
教師や親もそれはもう喜んでくれました。
難関国公立大学に合格!なんて素敵な響きですからね。
けど高校受験のときから大学生活、卒業にいたるまで、本気で「臨床検査技師になりたいんだ私は!」
と思ったことは一度もありませんでした。
ただぼ~っと
「医療系って将来安泰やろ?なら資格とったろ(鼻ほじ)」
みたいに考えてました。
国家試験に落ちたかもしれないあなた。
あなたは、本当の本当に臨床検査技師になりたいですか?
授業で学んだことを仕事にしたいと、胸を張って言えますか?
私は自分自身の経験から、国家試験に落ちたことをポジティブにとらえられるようになりました。
だからこそ先輩として、先駆者として声を大にして言いたい。
「ただなんとなく」臨床検査技師になってもいい。
将来もっとやりたいことを見つけたら、そっちに注力していい。
ただその為の踏み台として、臨床検査技師の資格を持っといても損は無いよ!
無くてもいいけどね!
この程度のスタンスでかまわないと思います。
世の中の大人たちは古い考えに執着しがちです。
国家試験に落ちたからだめなやつ?
職を変えるなんて無鉄砲?
わろてまう。
私はちょっとした転機から
「受からなかった。人生終わた」
↓
「まあ資格無くてもええけど、持っといたらいいことあるかもだし取っとくかー」
と考え方を変えることが出来ました。
いまではずっと暦の長い先輩と肩を並べて検査してます。
国家試験がダメだったからすべてがダメになるなんて事はありません。
やり直そうと思えば何度でもできるし、別の道だって今の時代たくさんあります。
いろんな道を考えた上で、「やっぱり臨床検査技師になってみたい」と思えるのであれば、とりあえず資格を取っときましょう。
一度落ちた私が言うのもなんですが、医療系大学に入れたあなたなら、ちゃんとした心構えがあれば臨床検査技師の国家試験は突破できます。
これは絶対です。
根拠は私。
たぶん大学受験の難易度に比べたら、国家試験のハードルってそんなに高くないです。
違いがあるとすれば、私のように「まあ平気やろ」って意識で受けてるやつが選別されるくらいですかね。
正直、恋愛に比べたら国家試験の勉強のほうがよっぽど楽です。
正解がありますからね。
大学生まで彼女いない暦=年齢だった話する?
いや、それはまた今度。
長くなりましたが、国家試験に落ちた私のお話は以上となります。
読んでくださった方、ありがとう。お疲れ様。
共感してくれた方、未来に光あれ。選択肢なんて引くほどあるぞ。
そしてこれから国家試験を受けるという方、若いってすばらしい。勉強もいいけど遊びもね!
少しでも多くの悩める人の役にたちますように。